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2011/04/09

Aron Wiesenfeld









人間の暗い側面を表現し続けるアーティストです。絵の中に登場する人物の背負っているものは何なのだろうと想像させる作品を描きます。






Aron Wiesenfeld    アメリカ在住のアーティスト。

2011/04/02

ALEX FISCHER

























ALEX FISCHERはトロント在住のアーティストです。彼の作品は様々なソースが複雑に絡まり複合的構成されている作品です。

様々な技術が複合的に絡み合う都市かの様に彼の作品は制作されています。作品に登場する人間のイメージも現代人の超出した現実を表現している。

僕は評論家ではないので、作る者の視点から見方です。

その作る者からの視点で一番興味深いのは彼の作品の飛躍の仕方です。
幸いにも彼のホームページには古い作品も掲示してあります。(下に彼のページのリンク貼付けてます。)古い作品を見ると正直に言えば、個性が無く表現者としては居ても居なくても一緒です。
今の作品もベーコンの影響も見て取る事も出来ますが、そのベーコンも彼の一要素になっている。その事は彼の作品を古い順から見ると分かります。

2010年の彼の作品は明らかに飛躍しています。2008年頃から少しづつ変化し’10に一気に花開いた感じです。この流れを見ると一人の表現者が如何に成長するかがハッキリと視覚化されていて興味深いです。彼の自分の壁をぶち破る前と後での作品を比較しながら見ると大変、勉強になります。



Education
Prospective 2012. 2010.
MVS University of Toronto BFA
Honours York University
 Solo Exhibitions 2010. 2009. 2009.
Smarter Today, O'Born Contemporary, Toronto, Ontario Alex Fischer, The Spoke Club, Toronto, Ontario Backwater Resolution, The Gales Gallery, Toronto, Ontario Select Group Exhibitions 2010. 2010. 2010. 2009. 2009. 2009. 2009. 2009. 2009. 2008. 131, O'Born Contemporary, Toronto, Ontario Racing Thoughts III, Propeller Centre for Visual Arts, Toronto, Ontario To Whom It May Concern, Gallery 1313, Toronto, Ontario Facing The Screen, University of Toronto Art Centre Lounge, Toronto, Ontario Hot!, O'Born Contemporary, Toronto, Ontario Resolution, Median Contemporary, Toronto, Ontario This is not a bout, Special Projects Gallery, Toronto, Ontario Emerging Artists Exhibition, The Arts & Letters Club, Toronto, Ontario Play/Pause, Whipper Snapper Gallery, Toronto, Ontario Peinture fraîche / Fresh Paint, Art Mur, Montréal, Québec Artist Projects 1999 - Present. 2009. 2009. 2007 - 2009. Art of Alex Fischer www.artofalexfischer.com. Web. Synthesis, BlackFlash Magazine, 27.1, Fall 2009. Print. Sync Resist, Chief Editor and Juror for magazine publication, Fall 2009. Print. The Oxford Hotel, Artist-Run House Venue, Toronto, Ontario. 






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2011/03/24

ルネ・マグリット / Rene Magritte

初めてマグリットを見たのはもう10年以上前になる。小学校低学年ぐらいだった

(陵辱)

冬のある日、学校が早く終わり、何時も遊ぶ友達は風邪を引いていて暇だった。親も留守でボーっとしていた。あまりにも暇だったのか、何気なく普段見ない本棚をあさり始めた。そして、マグリットに出会った。
無作為に広げて最初に飛び込んできたのが「陵辱」と言う作品だった。小学生の私は何か見てはいけない物の様に感じた。とても不思議な感覚だ。どう見ても顔なのに見てはいけないもの。顔なのに恥ずかしい。これは何なのだ?という気持ちが揺さぶられる感じがした。今思うとこれがアートの衝撃と言うのかなぁと思う。

(裸体)




(鏡)


(恋人達)




(光の帝国)

一体、何がアートの衝撃なのだろうか?

やはり、このアンビヴァレントなこと。相反する物の同居だろうか。所謂ディペイズマン。人間自身もまたアンヴァレントな存在であり、マグリットのアートの衝撃は人間の根源的な所へと訴求だろう。

(これはパイプではない)

シュルレアリスム自体が意識の介在出来ないむき出しの人間の表現であった。マグリットもシュルレアリスムの担い手の一人として歴史に名を残している。歴史的に見ても人間の根源性への訴求はあながち間違いではない。

マグリットはしかしながら、他のシュルレアリストとは異質である。他が無意識、偶然性、夢だとすると、マグリットは思考への呼びかけと神秘だ。

(これはパイプではない)は思考への呼びかける。一体これは何だろう?そして、その謎が解けたときコペルニクス的転回とでも言うべき新しい世界への扉を開いたとき神秘へとつないでいる。






asaji photo office

2011/03/21

岡本太郎という人間

今年は岡本太郎生誕100周年を迎えて書店で書籍や作品集を最近よく見かける。言うまでもないが、「芸術は爆発だ。」とか大阪の万博公園にある太陽の塔でお馴染みの人である。



実は彼はテレビとかでは、変なおじさんみたいなイメージを植え付けられてしまったが、非常に志しの高い芸術家でありました。

nhkで岡本太郎のドラマをやっているらしい。とても彼の人生は数時間のドラマに収まる訳は無い。と僕は思ってしまう。彼の人生はとても波乱に満ちていたし、皆は天才と呼ぶが、彼の書籍を読むと、孤高の天才と呼びたくなる。非常に孤独で孤高な天才。

岡本太郎がパリへと辿り着いた時、パリでは19世紀の芸術から20世紀の芸術への転換期であり、価値の転換期であった。所謂芸術でのコペルニクス的転回が行われた。彼はその転換期の真っただ中におり、ダダ、抽象芸術運動に参加していました。彼の交遊はピカソ、バタイユ、ブルトン、ルオー、マグリットなど挙げれば切りが有りませんが、今の芸術を語るときに重要な人たちばかりですが、運動やカフェで議論などしていたようです。

経歴を見ると華々しい様に思われる方が多い様に思いますが、順風満帆ではないです。貧乏とかそんなレベルの低い苦労では有りません。非常にレベルの高い悩みで有りました。

彼は作品を作りたいと言う強い意志を持っていながらも10年以上も一枚も絵を描く事が出来ませんでした。27〜37歳までの途中に戦争も有ったみたいですが一枚も描く事が出来なかった。それは非常に苦しい状態です。何かモノを作る人は常に壁にブチ当たります。そしてその壁をぶち壊すのに凄く苦しみます。これはモノを作る人にしか分からない苦しみです。それを10年もひたすらに壁をぶち壊そうと言う挑みには唖然とするばかりです。

その10年もの間、彼は比較人類学、民俗学の本を熱心に読んだりしていたみたいです。そして、こんな事をして果たして将来に役に立つのか、立派な大人なり飯を食う事が出来るのか、そう言った不安とも葛藤する事も有ったみたいでした。でも自分は作品を作りたいけど、作れない事と闘い続ける事しか出来ない。闘いを続けながらも、知の好奇心の赴くままに書籍を読みあさる生活を続けたそうです。

この10年の停滞期ともいえるこの時期が彼の作品に大きな影響を与えた事は言うまでもない事だと思います。民俗学への興味が日本の土偶への出会いであったで有ろうし、比較人類学で様々な文化を比較しながら、自分自身に宿る太古からの日本人性の発見にも繋がっていったのだろう。




しかし、日本へ来てからは、日本の性質が彼の才能を伸ばすのに邪魔をした様に思います。今の日本も昔とあまり変わりませんが、職人的な芸術家が多く、それらが派閥を作り、本当の芸術家を阻害している。岡村太郎自身の言葉でもありますが、「師匠と弟子の関係のいやったらしさ。」こういった言葉から色々と読み取れますが、芸術界を取り巻く人災とも言えるようなものに阻まれていたのだろう。

岡本太郎は幾つもの障害と真っ正面で闘い、人生で対極主義を貫いた人間だとおもう。





「今日の芸術」を読むならば、現在の問題を論じているかのような心持ちになります。真っ直ぐ芸術に向かっていく人にとっては時代に関係なく心通じるものが有ります。何時までも読み継がれるべき名著です。



asaji photo office