2011/04/12

御用学者たちよ

「何で今さら」。福島第1原発事故で11日、政府が新たに「計画的避難区域」の対象にすると発表した福島県の飯舘村や葛尾村、浪江町の全域と川俣町と南相馬市の一部。住民らはこれまで高い放射線量の中で不安な生活を続けていた。(産経新聞)








この状況の中まだ、御用学者達はテレビで、騒ぐほどの健康被害は無いと嘯いている。






「周知のとおり、科学者もテレビ伝道師や政治家同様、権力やお金の誘惑によって墜落しかねない。科学史の大半も、宗教史と同じで、権力とお金が引き起こす争いに満ちている。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥科学と歴史のどちらにも、様々な様式や目的を受け入れるだけの余地がある。科学の超越性と社会史の現実との間に必然的な矛盾というものは無い。科学においては最終的決定権は自然そのものが握っていると信じつつも、その権利が行使される前に、科学の実践面で人間の虚栄心や不道徳が非常に大きな役割を演じると認める事も可能だ。歴史家の仕事は力とお金の隠れた影響力を暴く事であると信じつつも、自然界の諸法則は権力やお金によって曲げたり損なったり出来ないと認めることもかのうだろう。私にしてみれば、科学史が最も啓発的に思えるのは、人間という行為者の短所が自然界の諸法則の超越性と並置された時だ。」

フリーマン・ダイソン著 「叛逆としての科学」 抜粋



テレビで政府と東電の言いなりになり隠蔽に加担している御用学者達よ。あらゆる事を誤魔化しながら発言しているが、結果はいつか出るのだ。

あらゆる諸法則はその通りに進む。隠蔽しても隠しきれないのだ。科学者であるアナタ達は本当はその事分かっている筈だ。


であるのにも関わらず、何故隠すのか? 



其れは武田邦彦教授いわく、http://takedanet.com/2011/04/post_eeab.html からの抜粋


1990年の始め、「役に立つ研究」、「研究費の重点配分」になってから、学者は「すこしでも政府にたてつけば、来年から研究費がなくなる」という恐怖に身がすくんでいる.

その意味では、日本の学者の大半が「御用学者」にならざるを得ないのが現状で、学問の危機を目にしても行動ができない。」



確かに現状の政府と研究機関間のあり方は諸外国の現状に比べると、異常である。箱ものには予算をつけ無駄遣いしたい放題するのにも関わらず、未来への投資となると凄く渋るのだ。まさに享楽志向であり、短絡的な思考で国を運営している事は明らかです。(政府はある意味で国民の反映したものであり、鏡でもある。)

学者も飯を食わなければなりません。多少、気持ちも分からなくもないです。

しかし、この緊急時に、しかも人命に関わる事に関して研究費と人命を天秤にかけている学者は最早、人間ではない。と言わざるおえません。

政府も学者も本当に未来の事を考えているのか?疑問がつのるばかりです。



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